新しい本

新しい本を読み始めている。

歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

書き出しはぐえっという感じだったのだが、その後はまあ普通に読めている。

にしても、2003年の出版。もう20年前なのだなあ。

私の経年感覚は2000年を超えたところで止まっていて、2000年当時と今ではそれほど文物に変わりがないような感覚をずっと持ち続けている。だから、2000年に入ってからの小説?なら新しいじゃん、などと思ってしまうのだが、でも20年前の小説である。

当然、色々と古い。もちろんスマホは出ていないし、まだまだタバコをスパスパ吸っているし、パパ活じゃなくて援助交際だし、シロガネーゼだし、それ以外も色々古いんだろうけど、何と言ってもジェンダー観が古い。2000年代初頭ってこんなもんだったかいな、ほへ〜。と思っている。だがまあ、古さを楽しみつつ読んでみようではないか。当時の日本風俗を頭の中で再構築するのだ。

この前読んだ夏目漱石の「それから」が114年前で、今回の本が20年前。考えてみると、どっちもえらく昔である。で、10年後には両方ともさらに古くなっているのだなあ。ううん。

と、書くことがないので無理やり書いてみたが、眠いので頭が働かない。働かないので無理くり深掘りすることもできない。

というわけで諦めて寝る。