ささくれる神経

今日の夕食は一緒に食べているママンが大河ドラマを見ていてしんどかった。

私はほぼすべての日本のテレビドラマが嫌いなのだが、大河ドラマはとりわけ嫌いである。

仕方ないのでヘッドフォンをしてYouTubeの適当な解説動画を選んで心を無にして聞いていたのだが、テレビからも音声、ヘッドフォンからも音声という音源入り乱れる状況もまた私の苦手とするところであって、頭が混乱する。食事の味が半分行方不明になった。やっと終わったと思ったら、その後のニュースでグロテスクなダイオウイカの死体が出てきて見るに堪えず、また目を背けることになった。

こういうことがあると非常に消耗する。消耗すると、色々なことがまことに神経に触る。ダイオウイカの死体が触るし、共通テストが1分短いことも受験社会への苛立ちが呼び覚まされて触るし、立憲と維新が手を組むというニュースも触る(党首変えるまで立憲には票入れない。)。

神経の尖りを感じつつも心を半ば無にして皿を洗っていたら、何とか治まってきた。来週は絶対大河ドラマを見ない、見たきゃ土曜昼間に見てくれということをママンに申し入れて承諾を得た。

年を取ったら苦手なものが増えた。もともと嫌いなものはさらに嫌いになり、あまり好きでないという程度のものも嫌いに転じた。という話を2,3人の同年代にしてもあまり共感を得られないのだが、これはASD特有の何かなのか、社会との連絡を半ば絶った引きこもり特有の何かなのか、それ以外のライフスタイルに原因があるのか。あまりにも日々の生活に変化がなく固定化しているといことにも問題がある気がする。

刺激が少ない方少ない方へと転がり続け、ちょっとの刺激にも耐えられなくなっているのではないか。今すぐ家を出て家族客で賑わう地元のラーメン屋に転がり込んで、周りの視線を背に受けつつカウンターで飯を食えばちょっとは神経も鍛えられるだろうか。考えるだに恐ろしいが。

とりま今は大型案件で自主缶詰の身。仕事の合間に神経増強鈍化計画でも立てて、納期が明けたら実行しようと思う。

それはそうと、トリコチロマニアはここ数日治まっている。12月の半ばから1月上旬まで、ほぼ1か月にわたって悪化していたが、やっと治まってきた。ということは、原因はアレだったな、と苦く思い出す。やっぱりああいうことは精神に良くないのだな。1か月の間に私の頭髪は著しい被害を被った。間の悪いことに私は今行きつけの美容室を失っており、そこの彼ならば、気づかぬふりして涼しい顔で切ってくれたのであるが、この状態で新規開拓とか怖くてできない(かつて新規の美容師に指摘されて、癖で抜いちゃうんですよね~と震える声で答えたらくそ笑われたことがあり、それ以来ひどい状態のときに新規開拓はできない)。ここしばらく山姥状態なのだが、まあ帽子被るしZoomの時だけ何とかごまかせればいっか。