2022年に読んだフィクション

2022年に読んだフィクションは17冊だった。ノンフィクションの方が多かった(22冊)のは意外だった。

以下、分野別面白かった順

 

吾輩は猫である夏目漱石

鼻・羅生門芥川龍之介新潮文庫

地獄変・偸盗(芥川龍之介新潮文庫

「猫」は夏目漱石についてもっと詳しくなってから読むともっと面白いんだと思う。またおさらいしたい。芥川は、「鼻」と「芋粥」が特に良かった。

 

雪沼とその周辺(堀江敏幸

四畳半神話大系森見登美彦

クワイエットルームへようこそ(松尾スズキ

猫ヲ祭ル(千田佳代)

背の眼(道尾秀介

まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん

しゃばけ畠中恵

殺人鬼(綾辻行人

堀江敏幸は初読で、多くを語らない抑制的な筆致が非常に良く、何というかツボを押さえているというのか、とても上手い。モリミーは4冊目。長編では今の所一番好きかも。道尾秀介は、「向日葵の咲かない夏」が良すぎたのでちょっと弱かったが、まあ良かった。下3人はいずれも初読だったけど、原則もう読まない。でも三浦しをんの「舟を編む」だけは手を出すかもしれない。

 

マクベスシェイクスピア

トムは真夜中の森で(ピアス)

宝島(スティーブンソン)

十五少年漂流記(ヴェルヌ)

絵のない絵本(アンデルセン

小公子(バーネット)

海外作家は児童文学に偏り、どうも大人向け作品を忌避してた感がある。情緒的に理解できないわけじゃないのだが、何かやはり文化の壁が共感を阻むところがあって、それが気を重くさせる感じ。だが今年は読み慣れていきたい。